みなさんは書店バイトといえばどんなイメージですか?
書店バイトで検索すると「楽しい」「やりがいがある」という意見もあれば「キツい」「薄給」などマイナスの意見も出てきます。
結論から言うと薄給だけどバイトはそこまでキツくはないです。
私は2箇所の書店で合計1年半ほどバイトしていました。
最初に働いた書店は駅から離れた住宅街のショッピングセンター内にある地元の書店。
次に働いた書店は駅ナカにある書店。
同じ書店バイトでも忙しさや客層は全く異なりました。
それぞれの特徴や書店でバイトするならどちらがオススメか解説します。
駅から離れた地元の書店の特徴
時給
最低賃金で交通費支給もありませんでした。
おそらく駅から離れている住宅街ということで、自転車や車で通勤するスタッフが多かったからだと思います。
仕事内容
レジ
図書カードの販売
雑誌抜き
週刊誌や月刊誌は、新しい号が入ってくる前日に売り場に残っている先月号を抜いて、発売日の朝にすぐに出せるように売り場を空けておきます。
また、長期間動いていない書籍や雑誌も同じように抜き取りをします。
抜いた書籍や雑誌は取次を通して出版社に返品します。
返品作業
返品作業では返品する本を箱に詰めて発送する準備をします。
書店業務の中で一番重労働なのが、この返品作業です。
本を詰めた箱ってめちゃくちゃ重いです。
特にゼ〇シィは一冊でかなりの重量があり、書店員の腰を殺ろうとしています。
お問い合わせ対応
お客様から「この本ありますか?」という問い合わせを受けることは多々あります。
聞かれたときにはパソコンで調べて、店内に在庫があれば探し出し、無ければ取り寄せします。
客層が幅広いということは、お問い合わせの幅も広いです。
絵本を探すこともあれば文庫や実用書を探すこともあり、いろんなジャンルを把握しておく必要がありました。
プレゼント包装
クリスマスや卒業入学の時期には、毎日のように大量のプレゼント包装をします。
特に地元の書店のほうが家族連れが多いので大変でした。
スタッフの年齢層や特徴
高校生・大学生・フリーターがほとんどでした。
※書店で高校生OKのところは少ないかもしれません。
ほぼ全員が地元民だったので、中学の同級生や先輩など、バイト同士が元々知り合いということが多かったです。
知り合いを誘って紹介で入れることが多いので、求人募集する機会は少ないです。
住宅街にある書店は、元々小さい頃からよく通っていたというスタッフが多くて、すごくアットホームな職場でした。
客層や忙しい時間帯
常連客が多く客層は小学生からご年配の方まで幅広かったです。
ショッピングセンター内にあるので夕飯の買い物ついでに立ち寄る人が多いのが特徴で、17時〜18時頃が一番忙しい時間帯でした。
平日よりも土日の方が客数が多く営業時間も長かったです。
メリット・デメリット
メリット
デメリット
駅ナカの書店の特徴
時給
最低賃金+10円以内でした。
地元の書店よりは僅かに高いぐらいで、ほぼ変わりません。
ただし、交通費支給はありました。
駅ナカなのでほとんどのスタッフが電車通勤だということも関係しているかと思います。
しかし、電車とバスを乗り継いで通勤している人は電車代のみの支給でした。
仕事内容
レジ
お問い合わせ対応
ビジネスマンや学生が多いので、お問い合わせの幅は狭く、案内は比較的簡単でした。
ビジネスマンならビジネス書や自己啓発本、学生ならファッション雑誌やコミックがほとんどで、主にそのジャンルを押さえておけば大丈夫でした。
伝票処理
レジの合間に入荷伝票などの伝票類を整理してファイルに閉じていきます。
プレゼント包装
地元の書店では児童書の包装が多いのに対し、駅ナカの書店では駅の周りに学習塾が多いこともあり、学生に向けた図書カードの大量注文が多かったです。
電車の時間があって急かされることもよくあるので、早く綺麗に包装する必要があり大変でした。
スタッフの年齢層や特徴
駅チカだから学生が多いのかと思いきや、意外に学生よりもパートが多かったです。
学生の入れ替わりが多い分パートをたくさん入れているように感じました。
バイトの定着率は低いです。
みんな淡々と仕事をこなしていて、ワイワイ仕事をするような雰囲気ではありませんでした。
地元民ばかりの書店に比べるとアットホームさは劣ります。
客層や忙しい時間帯
客層は8割ぐらいがビジネスマンと学生でした。
残りは新幹線の中で読む用の本を買いに来た旅行客です。
学校帰りや仕事帰りに立ち寄る人が多く、特に忙しいのは帰宅ラッシュの時間帯でした。
電車が来るタイミングでお客さんが流れてくるので、みんな同じようなタイミングで入店して同じようなタイミングでお会計に来るので、レジの波は激しかったです。
波が来た時は他の仕事に手をつけられないぐらい、ひたすらレジを打ち続けます。
地元の書店では土日の客数が多いのに対し、駅ナカの書店は土日は逆に暇で平日の夕方のほうが忙しいのが特徴です。
営業時間も平日のほうが長かったです。
メリット・デメリット
メリット
デメリット
結局どっちがいいの?
結局はその人の好みによるのですが、特徴をまとめてアドバイスするとしたら
こんな人は地元の書店がオススメ!!
- ゆったり働きたい
- レジだけじゃなくいろんな仕事がしたい
- 常連さんとの会話も楽しみたい
こんな人は駅ナカの書店がオススメ!!
- てきぱき働きたい
- 忙しくて一瞬で時間が過ぎるぐらいがいい
- 仕事は少ないほうがいい

よく聞かれる質問
Q,付録が貰えるって本当?
A,店舗によります。
貰えるところもありますが、これは店舗のやり方によって変わります。
大手書店は貰えないところが多いみたいです。
私が働いていた書店では2箇所とも貰えました。
Q,社割はあるの?
A,あります。
店舗によって違うとは思いますが、私が働いていた書店ではどちらも10%OFFで購入出来ました。
Q,覚えることは多い?
A,覚える仕事はそこまで多くないです。
しかし、仕事以外の覚えておいた方がいい知識は多いです。
・アニメ化・映画化する作品
・芥川賞や直木賞の今年の受賞作など、お問い合わせが多くなりそうな作品
などなど…
ただ、この知識は無いと絶対困るということはないので、軽く頭に入れておく程度で大丈夫です。
Q,文系の学生が多いの?
A,そうとは限らないです。
工学部や薬学部など、理系の学生もいました。
Q,クレーマーは少ない?
A,少ない方だと思います。
でも全くいない訳では無いです。
書店でバイトするには
店頭
店頭に求人募集のチラシを掲示しているところが多いです。
店頭の求人を見る人は本を買いに来た人→本好きが多い→つまり書店で働きたい人も多い
ということらしいです。
働いてみたい書店があったら、まずはレジ付近や壁に求人が貼っていないか探してみてください。
また、求人募集していなくてもダメ元で聞いてみたら面接してもらえる可能性はあります。
実際に、私の先輩はこの方法で募集していない時に採用されて入ったそうです。
求人サイト
求人サイトでも探してみます。
書店は求人にあまりお金をかけないので、複数のサイトに載せていることは少ないです。
一つのサイトに無いからと諦めず、様々なサイトで探してみると見つかることもあります。

まとめ
私は実際に働いてみて本好きには天職だと思いました。
人気の本、アニメ化・映画化情報、新刊などの情報収集をする必要はありましたが、趣味の範囲なので全く苦ではありませんでした。
また、書店で働いているとトレンド情報が嫌でも入ってくるので流行に詳しくなります。
しかし、時給が低くて稼げないのは確かです。
稼げる仕事よりも好きを仕事にしたい人にはオススメです。
書店員に憧れている人は少なからずいると思います。
そういう人はぜひ、挑戦してもらいたいと思います。
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プロフィール
校正者を目指し日本エディタースクールの校正コースを受講中
好奇心旺盛で多趣味なHSS型HSP。
興味を持ったことに対しては全力で取り組む、気分屋でマイペースな大学生ブロガー。
進学校からN高に転入→通信制大学に在籍中