私は2年生の1月にN高1期生として転入しました。
そのため在籍していた期間は1年2ヶ月程と短いのですが、この短期間でも

N高いろんな意味で濃かったな〜
と思うほど、とても充実していました。
現在は大学2年生なので卒業してから結構経っているのですが、当時のことを思い出しながらまとめていきます。
N高とは
そもそもN高ってなに?という人に向けてざっくり説明します。
正式名称は『学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校』
名前の通りKADOKAWAとドワンゴが設立した学校です。
2016年4月に開校してまだ4年目ですが在籍している生徒数はなんと10,944名以上。(2019年8月時点)
開校時の1,482名から比べるとおよそ7.3倍にまで増えています。
N高には大きく分けるとネットコースと通学コースがあり、通学コースはさらにプログラミングクラスと本科クラス(週5・週3・週1から選択可)に分かれています。
自分の目標や学習スタイルに合わせて自由に選択することができます。
私はネットコースだったので通学コースについてはこちらの記事を参考にしてください。

どんな人が在籍しているのか
「普通の高校に行けない人が行くところ」
一般の人たちが考える通信制高校のイメージは恐らくこんなかんじでしょう。
確かに、元不登校だったり病気で学校に通えなかったり何かしら事情を抱えている人が多かったです。
しかしそういった生徒だけでなく、プログラミングがやりたくて入った人・起業したくて入った人など、自分の夢のために普通の高校をあえて選ばなかった人もたくさんいるのがN高の特徴です。
- フィギュアスケート 紀平梨花選手
- モデル みちょぱ
- アイドル 奥村野乃花・的場華鈴
など、スポーツや仕事と両立している有名人もいます。
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進路について
通信制高校の進路決定率が61.5%なのに対しN高の進路決定率は81.8%と高くなっています。
さらに不登校経験者の進路決定率が77.1%と不登校だった人でも進路を見つけることが出来ています。

大学に進学する人の割合は少ないですが、大学進学実績を見ると難関大学に合格した人も多数いることが分かります。
大学進学実績

普通の高校だと定期テストのために受験科目ではないものまで勉強しなければならないことが多いと思いますが、N高ではレポートを手っ取り早く終わらせて大学受験に向けて必要な科目だけを勉強するということも可能です。
そのため、普通の高校みたいにライバルが周りにいなくても自分で勉強出来るという人は受験勉強に尽力しやすいと思います。

N高の魅力
私が数ある通信制高校の中からN高を選んだ理由は、N高には他の学校には無いような魅力がたくさんあったからです。
その中でも特に
これでN高の学費の元が取れる!!!
と思うぐらいの魅力を紹介します。
職業体験

こちらの職業体験は別途料金がかかりますが、こんな体験やっている所は他にあるだろうか?と思うような、お金を払ってでも参加する価値がある貴重な体験が沢山あります。
職業体験の一例
・酪農体験(北海道)
・図書館司書体験(佐賀県)
・マタギ体験(山形県)
・僧侶体験(和歌山県)
・イカ釣り漁体験(山口県)
・マグロ仲卸業体験(東京都)
・刀鍛冶体験(岐阜県) など
他にもまだまだあります。
私はこの中の図書館司書体験に参加しました。
とても充実していて本当に行ってよかったと思っています。
N予備校/課外授業

このN予備校の課外授業は、とにかく講師がすごいです。
エンタメ授業では電撃で活躍するクリエイターさん、DTP・ボーカロイド授業では40mPさんなど、どの授業もその道のプロから教わることができます。
課外授業の一覧
・大学進学授業※ ・プログラミング授業※ ・機械学習授業 ・webデザイン授業※ ・外国語授業 ・中学復習授業※ ・文芸小説創作授業 ・クリエイティブ授業 ・エンタテインメント授業 ・DTM・ボーカロイド授業 ・ものがたり創作授業
※が付いている授業はN高生以外でも受けられますが一般の方は月額1,000円かかります。
しかしN高生なら全ての授業が無料で受けられます。
プログラミング教室に通ったり大学受験のために予備校に通ったりする事を考えたらすごくお得です。
「ちょっとだけ興味ある」
「出来るか分からないけど試しに受けてみたい」
そんな軽い気持ちでも始められます。
私は大学進学授業・webデザイン授業・文芸小説創作授業・ものがたり創作授業を受けました。
特に大学進学授業は

これ予備校行かなくてもいいんじゃない?
と思うほど質が高い授業で、実際に私は予備校に行かずにこの授業と赤本だけで勉強して大学合格しました。
大学受験のために高い予備校に通うことを考えたらこれだけで充分学費以上の価値がありました。
人間関係
ネットの高校って友達できるの?
結論から言うと出来ます。
しかしネットコースの場合は特に、自分から積極的に行動しなければ友達は出来ません。
N高生は入学すると生徒全員がSlackに入り、先生との連絡やホームルームはほぼ全てSlackで行います。
また、生徒が好きなようにチャンネルを作り、同じゲームが好きな人や同じ趣味の人などを見つけることもできます。
しかし、実際はSlackは使い方がよく分からないからほとんど使っていないという人が多く、ほとんどの人はTwitterを使って友達を作っています。
私もどちらかと言うとTwitterがメインでした。
Slackを使うよりもTwitterでN高生と繋がる用のアカウントを作って、N高生を片っ端からフォローしていく方が友達が出来ました。
ネット上の繋がりなんてすぐ切れるでしょ
たしかに大体の人は卒業してアカウント消したら関係は切れました。
しかし一部の友達は今でも繋がっているし卒業後にも会いました。
ちなみに職業体験で出会った友達は住んでいるところが離れているにも関わらず、卒業後の今でも定期的に会ってお互いの家に泊まりに行くほど深い関係です。
職業体験は初対面の人と何泊か一緒に生活するので、それだけ仲が深まりやすいと思います。
N高のメリット・デメリット
ここでN高のメリット・デメリットについてまとめていきます。
メリット
- 自分のペースで学べる
- 空いた時間に好きなことが出来る
- 学費が安い
- 他の学校には無い特色がある
デメリット
- 自己管理が必要
- 自分から積極的に行動しないと友達が出来ない
- 勉強で分からないことがあってもその場で聞けない
- 登校日数が少ない分そこで遅刻や欠席してしまうと後々大変なことになる

まとめ
私は留年確定で崖っぷちの状態の時にこの学校を母親から紹介されてN高に入りました。
N高に入って良い意味で突出している人にたくさん出会い、そこから得られるものも多かったです。
そういう点も含めて私はN高に入って本当によかったと思っています。
しかし、おすすめ出来るかと言うとそうではありません。
人によって評価が極端に分かれるからです。
自ら行動しN高を最大限に活用出来た人は「充実した高校生活だった。N高に入ってよかった」と思うでしょう。
N高の利点を活用するもしないも自分次第、入ってよかったと思えるかどうかも自分次第です。
N高等学校に入学を検討している方はぜひ参考にしてもらえたらと思います。
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関連書籍
インターネットを活用した新しい通信制高校「N高」の秘密
あらすじ
なぜ出版社であり、IT企業であるカドカワが高校を?新設の通信制高校として2016年4月の開校初年度から2000人を超える生徒が入学し、そのインパクトは「日経ビジネス」誌をはじめ多くの媒体で取り上げられた。中高生の不登校が社会問題化し、学びの多様化が叫ばれる中、既存の教育業界に一石を投じるN高が目指す教育革命とは?
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プロフィール
校正者を目指し日本エディタースクールの校正コースを受講中
好奇心旺盛で多趣味なHSS型HSP。
興味を持ったことに対しては全力で取り組む、気分屋でマイペースな大学生ブロガー。
進学校からN高に転入→通信制大学に在籍中