同じ読み方をする言葉を同音異義語と言います。
「以外」「意外」
これらの漢字はいずれも「いがい」と読みますが、あなたはこの漢字を正しく使い分けられますか?
「以外」の意味と使い方
意味
①ある範囲の外側。
②(他の名詞や動詞に付いて)それを除く他の物事。
大辞林
②の意味で使われることが多く、何かを除外したその他の物事を指すときには「以外」を使うのが適切です。
使い方
例文を見てみましょう。
「数学以外の教科は得意だ」
「水曜日以外は空いています」
「関係者以外立ち入り禁止」
「水曜日以外は空いています」
「関係者以外立ち入り禁止」
これらの例文を見ると、いずれも太字の物事を除外する意味で使われていることが分かります。
「意外」の意味と使い方
意味
考えていた状態と非常に違っていること。また、そのさま。
大辞林
自分の考えや想像と違うというときには「意外」を使うのが適切です。
使い方
例文を見てみましょう。
「怖い人だと思っていたら意外と優しい人だった」
「この問題は難しそうに見えて意外と簡単だ」
「こんな趣味があったとは意外だ」
「この問題は難しそうに見えて意外と簡単だ」
「こんな趣味があったとは意外だ」
これらの例文を見ると、いずれも考えていたことと事実が異なっている状態のときに使われていることが分かります。
「以外」と「意外」の違い
ここで双方の違いについてまとめてみましょう。
「以外」→何かを除外したその他を指すときに使う
「意外」→事実が自分の考えや想像と違うときに使う
「意外」→事実が自分の考えや想像と違うときに使う
同音異義語は意味を間違えて覚えていたり意味は分かっていても漢字の変換を間違えてしまったり、とにかくミスが起こりやすいです。
「自分が正しいと思っていた使い方が実は間違っていた」ということも起こり得ると思いますので、再度確認してみましょう。
プロフィール
校正者を目指し日本エディタースクールの校正コースを受講中
好奇心旺盛で多趣味なHSS型HSP。
興味を持ったことに対しては全力で取り組む、気分屋でマイペースな大学生ブロガー。
進学校からN高に転入→通信制大学に在籍中